
今日は誕生日。オメデトー自分。ウズベキスタンではラマダンが終わったお祝いの日だ。折角だからメッカに次ぐ聖地といわれるバハウッディンに行ってみる。沢山人がお参りに来ていた。みんなお祈りをしていて、それをぼやーっと見ていたら隣にいたおじさんからお前も一緒に祈れといわれて手をおわん型にしてお祈りした。それから「願いの木」をくぐってみたり、聖水を飲んでみたりしてみた。墓場のほうにも行ってみた。ラマダンが終わったってことでお墓参りをする人も多いらしく、お祈りの仕方もちょっと違っていて面白かった。なんか、穀類を撒いてみんなで並んで何かを唱えてお祈りしていた。お墓を大事にするのはいいよね。
で、昨日会ったカップルとあうために宿に戻る。ところが時間になっても来ない。20分待ってみたが来ない。忘れられたのか、計画が変わったのか、ま、たいしたことない一旅人だしなー、けど誕生日にすっぽかしにあうとは今年一年は冴えないのかなあ。
気を取り直してサマルカンドへ行く道を考える。宿に聞くと、列車で行くといいよ、と言われた。そんな良い列車があったのか!ということでバスで駅に行ってみる。で、早速チケットを買おうとすると、パスポートといわれる。まだホテルにレギストラーツィア(滞在登録)のためにとられたままだよ。パスポートがないと売れないといわれがっかり。明日朝一番に来れば大丈夫と言われたけど、やっぱり前日に買っておいたほうがいいしな。
帰り道、イスマイール・サーマーニ廟に行く。中央アジア最古のイスラム建築らしいが、シンプルなのにとても複雑な表情を持つ素晴らしい建物。モザイク建築が精緻なデザイン過ぎて、返ってこんな素朴だけど凝っている建物がとても美しく見える。
一旦ホテルに帰って、パスポートを貰って、とりあえず一番高いミナレットには登っておこうと行ってみる。ところが今度はプレイングタイムと言われてしまった。残念。あと30分くらいは入れないという。だったら、やっぱり駅に戻って券を買って、ミナレットに帰ってこよう。で、券を買って戻ってきた。ところが、、、今度はクローズといわれてしまって入れなかった。ちょっと無理を承知で、おじさん昨日も今日も来たの知っているよね、いつもはいれないって言われて、もう明日は発っちゃうんだよ、と言ってみたけど、鍵があったら入れてあげたいところだけど、もう鍵を持っていかれちゃったんだとのこと。ま、仕方がない。ちょっと心残りだが、明日朝一の券を購入してしまったし。
宿に帰ってみると、なんと、あのカップルの男の子が宿に来て待っていてくれた。彼女ちゃんと電話で話して、明日発つんだよーというと是非今から会おうということに。彼の家でラマダン後の夕食をとるから是非ご招待するといってくれて、一緒に行くことに。住宅街の高い壁の中は、とても素敵な居心地のいいおうちだった。もうすぐお嫁に行くという可愛らしいお嬢さんとまだ13歳くらいの弟君。お父さんは今仕事でモスクワに行っているということで、ちょっと怖そうなお母さんがもてなしてくれた。お菓子とプロフ、ピクルスが美味しかった。彼女ちゃんが通訳をしてくれたおかげでお母さんとも色々お話させてもらった。なんでこんなことになったか不思議だけど、楽しい出会いだった。帰るとき、本当に電灯がなくて真っ暗な闇で怖かった。久しぶりに本当の闇を見た。

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