タシケントに帰る、警官がお出迎え

2005-11-09 21:14:35 | 旅行

列車でサマルカンドからタシケントへ。今度は普通車。かなり古い車両だった。昨日のトラブルのせいで、精神的にも疲れていたし、よく眠れなかった。かぜっぽい感じがしたから風邪薬をのんだ。頭も痛かった。こういうときに更にでかいトラブルに遭遇したり、物盗られたりしがちだ。気をつけなくては。

タシケントは「帰ってくる」って感覚がある。駅に着くと早速もう何度も乗って勝手が分かっている地下鉄の駅へ。スリなんかには朝からいつもより気をつけていたのに、ここで、もっとたちの悪いものに遭遇してしまう。制服の警官が検査するからこっちに来いとロシア語でまくし立てる。もとから疲れを感じていたのが、かなりピークに達してきた。ガイドにもパスポート検査はする権利があるが、荷物検査まではする権利はないから、必要とあれば毅然とした対応をするようにと親切に書いてあったのに、すっかりぶっとんでしまった。ねっちっこく荷物検査をされて、現金をトランプみたいに並べたりまとめたりして、返してもらおうとすると触るな!という感じ。そのうち、お札をくるくる丸め始めたから、やばいっと思い、ちょっと折らないでよ!と英語で言うと、逆切れされて、ロシア語ですごい剣幕でまくし立てて、荷物検査終わるまでぜーったい触るな!というジェスチャー。終わって荷物まとめて立ち去ろうとすると、にっこり笑ってサンキュー。その笑顔を見てやられたなと。ホテルに戻ってチェックすると10$抜かれていた。くやしー!!ま、10$だからなー。いい小遣い稼ぎだよなー。かといって、警察に盗られたんだから警察には訴えないし、大使館に駆け込んで訴える程の額でも、今の私にとっては、ない。けど、頭に来る!そして、こんな風にかっかしている時こそ、更に更にでかいトラブルに遭遇したり、物盗られたりしがちだ。最後の2泊はちょっといい目のホテルに来たので、まだ昼だったけど、ここは、ゆっくりお風呂に入ることに。風邪っぽくもあったし。

多少、気が落ち着いたところで、外に出てみた。日本人捕虜が作ったというオペラ・ハウスに行ってみると、今夜はバレエを上演するらしい。安い席をくれ、と筆談で行ってみると1500スムの席をくれた。それから、色んな所でチムールやウルグベクの話を見てきたから、折角なので、チムール博物館へ。ここには、ウズベキスタンにある主要イスラム建築の模型が沢山あって、学生の団体などが各模型の周りで説明を聞いている。自分にとってはどこも最近訪れたばかりの所。なんだか良い復習になった。そして、バレエを見に行った。演目はドンキホーテ。古くて素敵な劇場だった。しかし、ちょっと傷みも目立ったかな。バレエはよく分からないけど、人間伎とは思えないすごい動きの連続で圧倒された。音楽も素敵だった。入りはまあまあ。私は前から3番目の席で、周りは外国人の団体さんみたいな人たちもいた。日本人の人も見に来ていた。ウズベキの人も沢山来ているようだった。最初、がらがらだったから、こんな観客の舞台では、なかなか厳しいなあと思っていたけど、間際になって埋まってきた。

劇場からホテルまで3ブロック位だった。ホテルの人は、全然怖くないよーと言っていたけど、街灯も少ないし、公園の横だし、走って帰った。朝は警官に騙されて頭に来たけど、で、ずーっとむかついている事も出来たけど、バレエ見ようと考えて行動したり、博物館に行ったり、落ち込んでないで前に進んでいかなくてはならない。新しいことをすれば、前にあった嫌なことも過去のことになって小さなことに思えてくる。時間が癒してくれるってことか。とはいえ、緊張感が続いていたので、久しぶりに強めのお酒を飲んで寝よう、と、これまた良い目のホテルに泊まっていたおかげで「ホテルのバー」もあったから、ちょっと行ってみる。強烈なバーでなかなか面白かった。もともとウズベキに来た目的がシルクロードの交差点で色んな文化が行きかい交じり合う場所に行ってみたいってことで、そういういう目的の旅では、人と一緒のほうが感じたことを分かち合えたり出来ていいなあ、一人旅は気が進まないなあと思っていた。けど、可能性がありそうな人を色々誘ってみたが、誰も乗ってこなかったな。。。で、結局一人で来たが、やっぱり今回は気分や感覚を分かち合う相手がいると更に良かったかも。というか、一人旅もちょっと飽きてきたかなー、なんて思ってきた。こんな日が来るなんてとも思うが。これからしばらく、「share」とか「reflect(お互いに)」みたいなキーワードが気分だな。、、、と飲みながら考えた。

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