
雨が降っている。冷たい雨だ。来た時は乾いているなーと思っていたが、雨が続くこともあるんだ。色んな人がいるって意味ではタシケントも面白い。観光目的の旅行者たちは、タシケントはつまらん、することないと言っていたけど、自分にとっては、行き交う人を眺めているだけでかなり刺激的だ。だからこそ、朝鮮系の人たちが多く居住している地域にあるというクイリク・バザールに行ってみることに。そういう説明だったから、「リトル・ジャパン」や「チャイナ・タウン」みたいなものだろうと想像していた。しかしクイリク・バザールはそんなもんじゃなかった。もっと巨大で混沌としていて単に朝鮮系の人が多くいるエリアなんて単純なものではなかった!こんな裏切られ方をするのは嬉しいというか気持ちいい。自分の見ているものが全てだと信じていたのに、実はほんの一部しか見えてないんだって分からされるのだ。今まで色んなマーケットに行ったし、かなりごちゃごちゃした喧騒の中を歩いたこともあるけど、ここまでの混沌は見たことない。バス停も無茶苦茶だし、大変なことになっている。みんなクラクション鳴らしまくるし。来た時のようにおとなしくのろのろとトロリーバスに乗って帰りたかったけど、トロリーバス乗り場に行くまでに様々な障害物があってそこまで帰ることを考えるだけでだめだーって感じ。確かに色んな食材を売っていた。ここもかなりでかい。見て回るのも一苦労だった。ここで、スリの男の子集団に狙われた。気づいて逃げたけど。雨が降っているし、全てに天井があるわけではなく、どろんこになってしまう所も沢山あるのに、すごい人出だった。天気だったらもっと多いのかな。ここで、お客が沢山入っているプロフ屋があった。こういう所はきっと美味しいに違いない。で、食べてみた。美味しかった、うん。
ホテルに戻って、飛行機のリコンファームをする。もう、終わるんだなー。不思議な気分。飛行場に行くのに、ホテルを20時過ぎに出ればOKといわれて、おお、もしかしてもう一度バレエに行けるなあと思いついた。チャイコフスキーだし、行きたいと思っていた。チケットを買って、今度は工芸博物館に。ほんと、今回は博物館なんかに良く行っている。この博物館はどうも日本が色々お金を出しているようだ。ODAマークを貼ったテレビセットがいくつも、全く使われずに置かれていた。もともとロシア公使の家だった所を改築したものらしく、きれいな建物だった。この辺は中級ホテルが出来始めていて、最初に泊まったロブシャンからも近いエリア。この辺はいい感じの旅行者の集まるエリアに発展するかもな。いい場所だな。素晴らしい、本当に価値のあるスザニを沢山見て、本物はどんなものなのか多少は分かった。
夜はタシケントで唯一の日本食レストランへ。最近、旅行先で外国風にアレンジされた日本食に出会うのを楽しみにしているんだけど、ここはどんなのだろう。入ってみると、なんと、韓国の人たちが30人くらいで韓国焼肉パーティーをやっていて、私の和食レストランの幻想は見事に覆された。真露みたいな強そうなお酒をばんばん注ぎあって飲んでいた。韓国ワールドだー。メニューを見ると、まず、おすしがある。やっぱ、日本食レストランって寿司バーがあるよ、ってことなんだね。けど、サーモンとか卵とか。びびるほど高い!で、目を転じるとうどん類がある。おお、「おでんうどん」って奴がある。おでんもうどんも日本のものだが「おでんうどん」は微妙にないなあ。ということでそれを頼む。すると、韓国料理らしく、キムチやらもやしやら沢山小皿で出てきた。野菜に飢えてたからありがたい!うどんは石焼ビビンパのおわんをあっつあつにして出てきた。うどんにちくわや練り物が入ってた。まあ、美味しかったよー。

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